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灯のうるむ頃 [book]

 この本を最初に読んだのはたぶん、高校生の頃だったと思う。あの頃、面白いと思った本はよく覚えていて、今読み返しても、やはり面白い。
灯のうるむ頃.jpg
 
 遠藤周作の中間小説

 かつて、学生伝道をしてた頃、この本を医学部の学生に読ませたいと思った。この本に出てくる癌の特効薬というのは、ちょっと荒唐無稽な部分があると思うが、もちろん、読んで欲しい部分はそんなところではない。主人公の医師の患者に向かう姿勢、ここを読んで欲しいのだ。
 やはり、一気に読み終えてしまった。決してハッピーエンドではないが読み終えた充実感はさすが。
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