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嫌な気持ちじゃない [ひとりごと]

 トリビュートアルバムとか、カバーアルバムとか、いつの間にかマーケットとして成立しているようだ。僕も好きなアーティストのトリビュートアルバムを買ってしまったクチだ。この手の企画は、特にファンの間からの評価が厳しいようだ。「あのアーティストにはカバーしてもらいたくなかった」とか「全く、原曲を理解していない」とか、なかなか認めてもらえない。ファンは思い入れが強いから、きっとどんなに上手に、また新しい解釈で演奏しても絶対にオリジナルは超えらないのだろう。その気持ちはわからないでもない。アーティスト本人はどう思っているのだろう?
 ひょんなことから、大型動画サイトに、僕が若いときに作った曲がアップされているのを見つけてしまった。僕は昔から作曲家に憧れていて、ちょこちょこ、シロウトのお遊び程度ながら曲を作ったりしていた。20年くらい前に書いた曲が、ちょっとだけ、何人かの人に気に入ってもらえたのだが、別にCDになったわけでもなく、歌集に掲載されたわけでもなかった。その曲を会った事もない人が、僕のパソコンの中で歌っているのを見るのは、不思議な気持ちだった。
 一緒に見て驚いた家族は「こんな曲じゃないよね。」などと言っていた。確かに、私が作ったものとは、アレンジもリズムも変わっていて、違和感がないわけではないが、嫌な気持ちではない。僕と一流のアーティストを比べるのはおこがましいが、きっとカバーされるアーティスト達は嬉しいんじゃないかな。僕は嬉しかった。少なくても、パソコンの画面で出会った人たちは、僕が書いた曲を気に入ってくれたと思うので、そんな曲を一つでも作ることができて、それは良かったなと思う。
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