みなさん、さようなら [映画]
比較的新しい2003年の作品で、9.11のテロの映像も盛り込まれていたりする。カナダが舞台のフランス語の映画。
大学で歴史学の教鞭をとっていたレミは末期癌に侵され人生の終焉を迎えようとしている。偏屈で社会主義者の彼は窮屈な公立病院に入院する。息子のセバスチャンは女癖の悪いに嫌悪感を持ち、レミは「一冊の本も読まない」とセバスチャンをバカにし、二人の関係は冷え切っていたが、病室を明るくして欲しいという母親の願いを聞き、奔走するうちに親子関係は修復し、多くの仲間達に愛されレミは最後の時を迎える。という展開。
末期癌の痛みをやわらげるために、危険を承知でヘロイン中毒のナタリーの協力を得る。しかし、禁断症状に苦しみ、死の意味を見出せないレミの姿をみて、クスリから足を洗おうとするナタリーのドラマはちょっと面白かった。
理想の死について考えるがほとんど共感できなかった
映画監督にとって、理想の死に方を描きたかったのかもしれないが私とは大きく価値観が異なり、ほとんど共感できなかった。DVDのパッケージには「笑いに包まれ」というようなことが書かれていたように思うが、下ネタばかりで笑えなかった。この手の映画を見ると、どうも自分は安楽死には否定的な立場なんだと認識する。
満足度★☆
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