涙そうそう

　同名の大ヒット曲がなければ生まれてこなかった映画であると思うが、企画モノにありがちなインスタントな作りではなく、そこは丁寧に描かれていることはわかる。
　沖縄に生きる血のつながらない兄妹がけなげに愛情一杯に生きる青春映画。とてもわかりやすく心温まるストーリーであるが、冒頭から「これは、あだち充の『みゆき』か？」と突っ込みたくなるのは世代のせい？
　　　　　　　　
　主演の妻夫木聡の演技は、、沖縄の好青年らしく好感がもてる。血のつながらない妹カオルの成長に戸惑う様子など熱演。妹役の長沢まさみもしかり。地元の人は違和感を感じるのかもしれないが、沖縄イントネーションのセリフも悪くなかった。
　監督は土井裕泰であるが、前作の「いま、会いにゆきます」の出来が抜群に良かったの期待していたのだが、ちょっと期待が大きすぎたかな？
　満足度★★★