湯沢温泉 共同浴場 [温泉]
新潟県の北部はまだ桜が散り始め。あいにくの雨模様だが残り僅かな桜を楽しみながら県北の関川村を目指す。この地域には激安で掛け流しの共同浴場が残されている。今回は湯沢温泉の共同浴場を訪問。湯沢と言うと新潟では越後湯沢を連想するかもしれないが、この湯沢温泉は山形県境に近い関川村。
やって来ました。湯沢温泉。
湯沢の集落に入るとすぐの所に共同浴場はある。村営の無料駐車場が備えられているので利用しやすい。入浴料は150円。大人も子どもも全て150円。脱衣所にある不思議な投入口から150円を支払う。地元の人たちのための共同浴場であり、5人くらいでいっぱいになる浴槽からは静かにボコボコトお湯が溢れている。当然、源泉掛け流し、加温なし、加水なし、塩素殺菌なしである。源泉からは少し距離があるらしいが、二つの源泉がミックスされているお湯は適温で湯の花が舞う。浴槽と浴室は温泉の成分により赤褐色に変色しており成分の良さを思わせる。お湯は浴槽の中間部から空気の泡と共に静かに注がれている。かすかに硫黄とゴムが焦げたような匂いを感じることができる。一応、飲用のコップが置いてあるが、お湯は湯船の中から出てきているので、飲むのはちょっと勇気がいると思われる。
いつまでも変わらないで欲しい素朴な共同浴場
入浴中、ひっきりなしに地元の人がやってきたが、みんな無言で体を洗うとすぐに出て行ってしまう。ここの本当に静かでまるで時が止まったよう。ただひたすらお湯が溢れてゆく。実に心地よい。いつまでも、このまま守りたい温泉の一つ。
残念な点は、ちょっと浴槽の湯垢が気になった。たまたまだったのかもしれないが、綺麗であるに越したことは無いので、再訪のときはさらに管理されていることを期待したい。本当に良い温泉なので、掃除をさせてもらいたいくらいだった。
おススメ度★★★★
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