息子の部屋

　今回はイタリア映画。もちろんイタリア語はさっぱり分からないわけだが、なぜか、イタリア語のサウンドは嫌いではない。
　精神科医のジョバンニは、出版社に勤める妻・パオラとバスケットボールに夢中の長女・イレーネ、そしてティーンネイジャーの長男・アンドレアの4人家族。ジョバンニとアンドレアは良い関係であるが、思春期の男の子独特の難しさも感じ始めている。アンドレアは学校でアンモナイトの化石を盗み、校長先生に呼び出されたりする。そんな出来事もあるが、一般的な、幸せな、落ち着いた家族であることは変わりない。ところが、ある日、友人と海に出かけたアンドレアが溺死してしまう。突然、長男を失った家族は悲しみに包まれ、立ち直ることができない。そんなある日、息子のガールフレンドから手紙が届く…。
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　家族を描いた静かな映画
　衝撃的な出来事に襲われる家族の姿を描いているが、実に静かな映画だ。この作り方は悪くは無い。同じように衝撃的な感動はないが、静かに、感動できる映画。
　満足度★★★