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昭和の終焉 [book]

 あの日、不覚にも寝坊してしまった。あの日のことは今も良く覚えている。あの日というのは1989年1月7日、昭和最後の日である。恥ずかしながら私は当時、大学生にもなっていながら歴史のことや政治のこともよくわからなかった。でも、よくわからないなりにも、考えたい、知りたいという思いが芽生える出来事だった。寝坊して慌てて窓を開けると近所の家の前に半旗が垂れ下がっていた。
        
                たまには本を読んでかんがえなくっちゃ
 たまには、ちょっと硬い本も読まねば、と思い手にとってみた。ちょっと読むのには骨が折れる本ではあるが、昭和天皇の体調不良から葬儀に至るまでの、あまりにお加熱した天皇報道フィーバーと自粛キャンペーンを、ジャーナリストや作家が検証した内容。ネット右翼の方々に、このつたないブログを荒らされるのは本意ではないし、そんな暇はないので、内容にもあまり触れないでおくが、実に読み応えのある本だった。特に、作家・井上ひさし氏は昭和の終わりと平成の始まりをロンドンで過ごしており、英国のメディアがどのように取り上げたのかということを紹介しながら、自身の考えを述べており興味深かった。さすがに小説家だけあって、他のジャーナリストの文献に比べて読みやすかった。
 読んでよかった本。同時に、あれから18年。やはりこの国が心配。


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