遠藤周作の世界 [book]
恥ずかしながら、もともと読書量は少ない方だが、それでも一ヶ月に一冊くらいは本を読みたいと思っている。父から誕生日プレゼントにもらった「遠藤周作の世界」(兼子盾夫著)を読んだ。遠藤周作の本は好きだが、遠藤周作についてはそれほど興味がなかったのだが、なかなか楽しめる一冊だった。
タイトルは大げさだが興味深い一冊でした
著者はカトリックの視点を持ちながら、「深い河」「沈黙」など遠藤の代表作から遠藤のキリスト教理解、メッセージを解き明かしている。「遠藤周作の世界」というタイトルはかなり大げさで、世界のほんの一部ではあるが、それでも面白い本だった。
遠藤の死後発表された「満潮の時刻」のあとがきが秀逸だったので、遠藤の作品解説に興味を持ち始めたのだが、そのあとがきを書いていた山根道公氏がこの本でもあとがきを書いていたことも付け加えておく。
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