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燕温泉 ホテル花文 [温泉]

 新潟はなかなかの温泉大国だ。温泉地も豊富だし、泉質も多種多様で非常に奥が深い。温泉めぐりをしていて楽しい土地柄である。
 私は、どんな温泉でも大好きだが、一番好きなタイプとすれば、やはり白濁の硫黄温泉だ。もっとも温泉らしさを感じるような気がする。しかし、新潟には上質な硫黄温泉は多いが、白濁となるとほとんど無い。その数少ない白濁硫黄温泉が妙高にある燕温泉だ。無料の露天風呂が有名な燕温泉には以前から一度行ってみたいと思っていたが、なかなか行く機会がなかった。
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燕温泉の入り口にある花文

 初めての燕温泉訪問となったが、想像以上に山深くてビックリした。上越から一時間ほどの行程であるが、日本海に直面している直江津から一時間ばかりで標高1000メートルを超える燕温泉まで一気に上る。今日は暖かい日で、今日を逃すと燕温泉には来春まで行けないだろうと思っていたが、路面はすでに圧雪であった。
 急勾配に形成される燕温泉街はまだスキーシーズンにならない中途半端な時期ということもあったが、かなり寂れていてゴーストタウンのような佇まい。その入り口にあるのがホテル花文。
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素晴らしい白濁湯

 日帰り入浴可能の看板があり、入浴料は男湯が400円で女湯が500円。女湯には露天風呂があるので100円の価格差は理由はそこにあると思われる。燕の無料露天風呂を除けば安めの料金設定。
 男湯に案内され、浴室に入るとかなりの湯気で視界が遮られているが、ゆけむりのなかに青白く輝く燕温泉がある。憧れの白濁温泉。わずかに青みを帯びている美しい温泉。
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音もなく注がれる

 このお風呂のつくりはなかなか良い。もちろん掛け流しだが、お湯は四方八方に溢れてゆく。お湯の注ぎ口が、水面とほぼ同位置なので、山深い静かな浴室に音もなく注ぎ込まれ、音もなく溢れてゆく。まさに時間が止まっているかのような温泉。
 足を踏み入れると、消しゴムのカスのような大量の湯の花が舞う。こんなに湯の花が多い温泉は初めてかもしれない。この白濁はお湯そのものよりも、湯の花によるものである。
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音もなく溢れてゆく

 ここは、お湯の色も匂いも最高だ。しかし、源泉からやや距離があるためか、もともとのスペックなのか、白濁硫黄温泉として名高い蔵王や酸ヶ湯と比べると色も匂いもやや薄い印象だ。だからと言ってこの温泉が悪いわけではない。温度もちょうど良く、掛け流しの量も豊富で素晴らしい温泉。もちろん、男湯にしか入れないので露天を楽しむことは出来なかったが、やはり訪れてよかった。
 おススメ度★★★★☆
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