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魔法にかけられて [映画]

 面白い映画だった。何も悩むことなく、家族で楽しむことのできる映画。そんな映画は、年々少なくなっているように感じるが、出会いが少ないだけだろうか。
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なかなか良く出来たコメディ
 
 おとぎの国のお姫様が、現代のニューヨークにやってきてしまった。しかも、王子様や魔法使いまで引き連れて、という設定。この設定だけで、話はいくらでも膨らむし、ほっておいても笑いが生まれてくる。日本映画だと「戦国自衛隊」みたいになってしまうのかもしれないが、ディズニーが作れば上質なコメディになる。とにかく、空気読めないお姫様の無邪気な振る舞いに笑い続けながら、恋愛についてちょっとだけ考えされられる内容になっている。
 そして、王子様とは結ばれないというエンディングもおとぎ話と現実のコラボレーションっぽくて小気味良いし、おとぎの国をアニメで描き、ニューヨークを実写という演出も面白い。そもそも荒唐無稽な世界なので、くだらない突っ込み入れずに、素直な気持ちで笑うべし!
 満足度★★★☆
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ニュー・シネマ・パラダイス [映画]

 有名な映画なのでタイトルくらいは知っていた。バレーボールとバンドに明け暮れていた80年代は映画やビデオに使う予算がなく、その頃の映画はテレビでの放映を見ていない限り、ほとんど見ていない。
 この映画は、良く映画好きのための映画と言われるが、映画文化好きのための映画という感じ。シアターでほとんど映画を見ない私には、この映画の情熱もおそらく半分以上伝わらなかったと思う。
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映画そのもののエッセンスがちりばめられた映画のための映画

 映画好きのための映画なので、ストーリーもほぼ予定調和的に進められてゆく。映画は娯楽であって、わかりやすいことが重要だと思っているので、正攻法での構成は良いと思う。
 しかし、私は真の映画好きではないので、残念ながらこの映画の良さが充分には理解できなかった。でも見るべき作品だとは思う。
 満足度★★★
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マリと子犬の物語 [映画]

 長岡で仕事をしていると、どうしても中越地震の出来事はあらゆる意味で避けて通ることは出来ない。復興は確実に進んでいるが、傷跡も色々なところに見え隠れする。
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地震は本当に大変だったんだと今さらながら学びました

 その、中越地震の中で起きた感動的な実話を膨らませて映画化したのが「マリと子犬の物語」。地元では異例のロングランヒットとなったが、私は見ていなかった。この映画も、いろいろなところで話題に上るので見ることに。
 実話は、地震の日にこどもを生んだ母犬が、被災した飼い主を励まし、避難生活のために主を失っても、ゴーストタウン化した山古志の村で子犬を育てながら、飼い主を待っていたというもの。その実話を柱に、兄と妹が犬の飼い主という設定で、地震との戦いと家族の絆を描く。
 これは、全く毒の無い健全な映画。中越地震は経験しなかったが長岡で働いている上では見てよかった映画。
 満足度★★☆
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レミーのおいしいレストラン [映画]

 やはりアニメ映画は、子どもから大人まで、誰でも楽しめるわかりやすさが魅力の一つなのではないかと思っているのだが、「レミーのおいしいレストラン」は、そういう意味では直球ど真ん中の映画だった。
 誰よりも鼻が利くねずみのレミーの愛読書は天才シェフのグストーが書き残した料理本。あるとき、住処を追われ彼らがたどりついたのはグストーが残した名店。しかし、すでに名声は失われ、新米シェフのリングイニが厨房で右往左往する有様。しかし、レニーが見事な腕前でリングイニの料理を助けたことから、世界中のグルメたちを巻き込む大事件へとつながっていゆく…。
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 とにかく、Pixarならではの美しい画像処理とアニメならではの誇張した演出とテンポが楽しい。そこに、家族、友情、恋愛のドラマまで織り交ぜ、子どもでもわかる物語を作り上げてしまうのは見事としか言いようがない。
 ところで、Pixarのアニメはアメリカ以外が舞台になることが意外と多いが、いつか日本を舞台にした映画を作ってくれるのかな?
 満足度★★★☆
 
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20世紀少年 [映画]

 ビックコミック・スピリッツに連載が始まったときから、欠かさず読んでいた漫画。英国に行ったとき、続きが最も気になっていた漫画。それが「20世紀少年」だ。
 その「20世紀少年」が映画化された。総作費60億円。豪華なキャストと出演者300人以上とい触れ込みで3部作ということ。映画は既に3章の半ばまで撮影が終わっているということ。ここ数年、興行成績でも絶好調の邦画だが、その中でも破格のスケールで作られている。すでに数カ国からも上映のオファーがあるというウワサが聞こえてくる。
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絶好調の邦画。金かかってます。

 ストーリーは、20世紀の終わりに、「ともだち」と呼ばれる謎の人物を中心とした新興宗教のような組織が、全世界でテロ事件を引き起こす。しかし、その出来事は、うだつのあがらないコンビニ店長のケンヂが小学生の頃、空き地の秘密基地で仲間達と考えた「よげんの書」の出来事にそっくりなのだ。「ともだち」とは一体誰なのか?そして、ケンヂたちは地球を滅亡から救えるのか?
 原作は、ハイテンションをキープしながら現在・過去・未来の出来事の点を線でつないでいく過程を超スピードで読める大傑作。映画も、かなり原作に忠実に作られ、漫画が持っているスピード感を失っていない。この点は、本当に良く出来ていると評価したい。原作はかなりスケールの大きい話であるが、制限の無い漫画で表現されているディテールを、時間の制限のある映画におさめることは当然、無理なわけで、どうしても説得力が乏しくなってしまうことは否めない。特に原作ではディテールの面白さが魅力だったりするので、どうしても映画では大味になってしまう。
 しかし、漫画のキャラそっくりに出てくる役者陣は、それだけでも笑えるし、あの原作をよくここまで再現したなぁと感心する部分は多い。当然、原作と比べて、色々と異論が出てくると思われるが、原作との違いよりも、再現力のほうが陵駕していると評価したい。
 満足度★★★★
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陰日向に咲く [映画]

 タレントの劇団ひとりが原作と言うことで話題になり、かなりのヒットを記録した「陰日向に咲く」。見逃していたのでレンタルにて見ることにした。
 東京にて、けな気にも日が当たらない人生を送る9人の人たちの生き様を描くオムニバス映画。借金にまみれて、バスの運転手をしながらもギャンブル癖がおさまらない青年はオレオレ詐欺に手を染める。漫才師を目指しながら恋に生きた母の相方を捜す若い女性。大ホラ吹きのホームレスと、それに憧れる堅実なサラリーマン。売れないアイドルと、彼女を追いかけるアキバ系のおたくたち。彼らが織り成す笑いと涙の群像ドラマ。
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劇団ひとりのマルチな才能を垣間見れる

 劇団ひとりは、なかなかのストーリーテイラーだと思った。絡み合う話ではあるが、キャラクターがわかりやすいので、話もわかりやすい。そのあたりがヒットの要因だろうか?映画としては、楽しめるレベルだと思うが、細部については、もっと良く出来る部分や不自然な点も目につく。大きな期待をしなければ、期待以上の満足はあるかも。
 満足度★★★
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崖の上のポニョ [映画]

 巨匠・宮崎駿監督の話題の新作「崖の上のポニョ」を見てきた。解りやすいような、解りにくいような、やはり難しいと思えるストーリーだった。
 基本的に、海と怪しい日本人(元・人間?)の間に生まれたポニョが五歳の男の子に恋をして人間になろうとする、という設定がまったくよくわからない。これは、宮崎流・人魚姫なのだろうか?
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ちょっと私には難しかったです

 CGを一切使わないと言うことも話題の一つだが、絵本のような力強さを感じるタッチにはなっていた。子どもたちの成長の過程や、お年寄りとの心のふれあいなど、随所に深く共感できる部分もあったが、ストーリーは一度見ただけでは、私の脳みそでは消化できなかった。もはや、作ってくれるだけでありがたいという領域に達している宮崎作品だが、もうちょっとシンプルで子どもが無邪気に楽しめるアニメにはならないものだろうか?美しい絵を見るだけでも価値はあると思うけど。
 満足度★★★
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天然コケッコー [映画]

 原作はくらもちふさこの漫画らしい。くらもちふさこの漫画は何冊か斜め読みをした気がするが、あまり印象に残っていない。そしてこの映画の原作は読んだことがない。
 なぜか、SMAPのメンバーの苗字の地名がたくさん出てくる西日本と思われる田舎が舞台。いったいどこなのだろう?と考えながらみていたがどうやら島根県の浜田らしい。劇中で「おおきに」というセリフが多様されていたが、島根でも「おおきに」というのかな?島根でありがとうと言えば「だんだん」だが、しかし、私は島根で「おおきに」も「だんだん」も聞いたことがない。
 小学生と中学生が共に過ごす、分校に東京からイケメンの男の子が転校してくる。中学生は女の子ばかり。日本の田舎独特の大らかな雰囲気と閉塞感を上手く描きながら思春期の友情と恋愛を描く。
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 テーマもシチュエーションも思いっきり私のツボなのだが、イマイチ入り込めなかった。ちょっとテンポが良くないようにも思えたし、男の子にも女の子にも感情移入できなかったからかな。原作を読んでいればまた見方も変わったのかもしれないけれど、ちょっと紡木たくの「瞬きもせず」をくらもちふさこは意識したのではないかと勘ぐってしまうストーリーだった。くるりの主題歌は良かった。
 満足度★★☆
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ナルニア国物語 第2章・カスピアン王子の角笛 [映画]

 前作は無謀にもイギリスの映画館で見た。なので、ほとんど理解できなかったということは言うまでもないが、イギリスでのナルニア人気、というかC.S.ルイス人気はものすごく、なんとなくその盛り上がりに紛れ込んで熱を感じることが出来たのは、面白い経験だった。
 さて、前作から思ったより時間が経ったが待望の(?)第二作。ちなみに原作は第七作まであるので、そして、全部作ると言っているので作るのだろうが、一体、何年かかるのだろう。そしてキャストは時の流れに持ちこたえることが出来るのだろうか?と余計な心配をしてしまう。
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映画の日は家族でナルニアを見ました

 ストーリーは前作から1300年後のナルニア。ナルニアはテルマール人に支配されている。暴君ミラースは王位継承者のカスピアンの暗殺を企てるが、逃げ延びたカスピアンの角笛の音色に導かれて、4人の兄妹はロンドンより荒れ果てたナルニアへ。そしてカスピアンと遭遇するが…。
 とにかく、映像の美しさと迫力に圧倒され、これだけでも劇場で見る価値は充分にある。特に戦闘シーンは迫力満点であるが、戦争映画じゃないので、ちょっとやりすぎのような気が…。
 前作より1300年たったナルニアでは救世主アスランの存在を誰も信じなくなっている。そして、アスランが見えなくなっている。まさに神を見失った世界をファンタジーを媒介として伝えようとしたC.S.ルイスのメッセージはどれくらい伝わっているのだろう?
 満足度★★★★
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クローズド・ノート [映画]

 いわゆる携帯小説の原作を「セカチュー」の行定勲監督がメガホンを取り映画化したという作品。それ以上に主演の沢尻エリカの「別に…」発言が話題となった作品。
 教育大学に通う香恵は母親の再婚をきっかけに一人暮らしを始める。その新しい部屋を見つめる青年の存在と前の住人が残していった一冊の日記帳。ある日、バイト先の万年筆屋にその青年が訪ねてくる。香恵は日記帳に綴られた小学校教師の前の住人・息吹の恋に刺激されるように、価画家の石飛リュウと名乗るその青年に次第に惹かれて行くが…。
 このストーリーには、登場人物の不思議なつながりが隠されているが、その秘密は、見ていればすぐに気がつくだろう。しかし、その秘密を解き明かして驚かせることがクライマックスではなく、秘密を知ってしまった人たちのその後の行動の方が気になるように作られていて、その点は評価できる。
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切なく泣かせる邦画は飽和状態

 なかなか引き込まれる物語ではあるが、最近の日本映画の主流と化しつつある「切なく泣かせる」を狙いすぎている感じがちょっと鬱陶しくも思える。
 余談だが、沢尻エリカの騒動には全く興味がなかったが、映画のヒロインのイメージを考えたら、あの態度に映画スタッフが激怒するのは必至だと納得。
 満足度★★★☆
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