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K牧師のこと [ノンセクション]

 数年ぶりに青森市の妻の母教会の礼拝に出席した。この春からK牧師が赴任され、挨拶に行きたいと願っていた。実は、私は高校生のときにK牧師に会っている。27年ぶりの再会となるが、もちろん、K牧師は私のことなど覚えてないだろう。
 高校2年生の冬休みに、私はキリスト教のキャンプに参加した。そのとき、カウンセラーとして同じグループになったのが現在のK牧師である。当時、Kさんは消防士だった。日々、訓練をつみ強靭な肉体を持つKさんは見るからに消防士といった感じ。短く角刈りに整えられた頭髪は、なぜかいつも前髪だけがピンと立っている。2センチほどの前髪がいつも立ち上がっているので「どうするとそうなるのですか?」と聞くと「パーマをかけているんだ。これが消防士の唯一のファッションさ。」と笑顔で答えてくれた。2センチくらいでもパーマをかけられるんだ、と当時驚きながら聞いたことが今でも忘れられない。
 そんなKさんとキャンプの最後の夜に一緒にお祈りをした。Kさんはおもむろに「祈って欲しい」と切り出した。消防士になることが子供のころからの夢で、その消防士になってとても充実しているけれど、ひとつだけ悩んでいることがある。それは消防士だと毎週日曜日に教会に行くことができない。できれば、神学校に行って牧師になりたい。という内容だった。高校生だった私は、ちょっと驚いた。自分の夢を叶えたのに、それをやめて牧師になりたいと考えている人がいることが衝撃だった。
 大学生のときに風の便りでKさんが神学校に入学したということ聞いた。とても嬉しかった。それきり、Kさんの情報は無く、私も、すっかりKさんのことは忘れていた。
 春先に、義理の両親から、新しく来た牧師が元消防士ということを聞き、もしかしてKさんではないかと思っていたがビンゴだった。
 上記したことをK牧師に伝えたら、案の定、私のことは覚えていなかったが、自分のことだとテレながら話してくれた。今は前髪にパーマを当ててはいないけれど、今でも地元の消防団に入って火事の連絡があれば手伝いに飛んでいくらしい。
 高校生の時に、祈ったことが、こんな形で現実になっていくことがとても不思議でとても嬉しい。
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