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おくりびと [映画]

 言わずと知れた第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。ようやく、今になって観ました。観たくなかったわけではないけれど、なんとなく機会を逸していた感じ。
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 チェロ奏者だった大悟は仕事を失って、山形の郷里に戻ってくる。職探しの中、新聞チラシの求人広告を元に訪ねていくとそれは納棺師の仕事であった。納棺師見習いとなった大悟は、その職業を妻に隠しながら、様々な死と向かい合いながら人生を見つめるヒューマンドラマ。
 死という重いテーマを扱いながら、哲学的にも、宗教的にもならず、ユーモアを交えながら感動的に描いた点はかなり評価できる。誰でも楽しめる映画となっている。山形の景色も、久石譲の音楽も素晴らしい。アメリカ人にはエキゾチックに見えたのだろうか?完成度の高い映画ではあるが、オスカーを獲るほどかな?
 おススメ度★★★★
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Sweet November [映画]

 11月だからと言う安易な理由で借りてきたのが「Sweet November」。知らなかったけれど、オリジナルではなくリメイクということ。
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 一流広告マンのネルソンは、ひょんなことから風変わりな女性・サラと知り合う。彼女の申し出は11月の一ヶ月だけ恋人として暮らしてほしいということ。強引な要求とその間、一切仕事をしてはならないという一方的な条件に困惑するネルソンだが、それを承諾せざろうえない状況に陥っていく。奔放で底抜けに明るいサラにやがて惹かれていくネルソンだったが、彼女には重大な秘密が…。
 ラブ・ストーリーとしては、わかりやすいが、導入があまりにも唐突で、破天荒なサラにも、アグレッシブな仕事人間ネルソンにも感情移入できない。キアヌもシャリーズも魅力的な役者だけど、ちょっと物足りなかったかな。
 満足度★★☆
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マンマ・ミーア! [映画]

 どうも、ミュージカルというのは昔から苦手である。ドラマの途中に歌いだしたり、踊りだしたりするのはどうなのだ?と感じてしまうことが多いのだ。そんな、私ではあるが、ミュージカル嫌いなわりには、楽しめた映画だと思う。
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 エーゲ海の小さいな島で、母が経営するホテルを手伝っているソフィは結婚式を控えていた。そんなソフィの願いは、自分の知らない本当の父親とヴァージン・ロードを歩くこと。母の若い頃の日記を見つけたソフィはその中から、自分の父親である可能性のある3人の母の昔の恋人に、結婚式の招待状を送り、自分の父親を見つけようとするが・・・。
 全編に軽快なABBAの懐かしいサウンドが響き、軽いタッチのコメディでまとめられている。誰でも楽しめるように上手に作られていると思うが、ABBAの楽曲の力によるところが大きいかな。歌やダンスも見ごたえはあるが、オバサンたちのダンスを見続けるのは、ちょっと辛いものがないわけでもない。
 満足度★★★
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WALL・E [映画]

 ピクサーとディズニーがタイアップした注目の作品ということで「WALL・E」を見た。たまには、家族揃って映画を楽しんだりしたかったもので…。
 
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 29世紀の荒れ果てた地球で黙々とゴミ処理を続けるロボットのウォーリー。人類は700年前に大型宇宙船によって脱出していたのである。そこへ、突然、真っ白に輝く最新型ロボットのイヴが現われ、ウォーリーは恋に落ちる。しかし、イブは巨大な宇宙船にさらわれてしまう…。
 アニメーションの出来栄えは文句がない。ロボットという無機質な被写体を通じて表情や感情を表す演出は見事。この映画はセリフが少ないのだが、そうした演出で補っている。しかし、さすがに、補いきれず、わかりにくい部分も少なくない。
 未来の地球が抱える環境問題や、メタボリックシンドロームの未来人たちなど、現代社会を風刺しメッセージを投げかけるところなど、いろいろな試みは感じられたが、エンターテイメントとして小さな子どもでももっと良くわかる映画でも良かったのではないかな?
 満足度★★★
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20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 [映画]

 映画の日ということで、仕事を終えてから映画館へ向かう。最近は、映画の日以外にも1000円で見れる日が増えたので無理することもなかったのだが、せっかくの機会なので近くのシネコンにて鑑賞。最終上映の時間だったが、封切り間もないことと映画の日ということもあってけっこう人が入っていた。でも、日本の映画は高すぎる。500円くらいいいと思うのだが。
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最終章ということで力が入っていたと思います

 さて、3部作というふれこみで始まった「20世紀少年」。ついに最終章だ。原作と違うエンディングということが話題を呼んでいるが、感想としては、確かに違うけど、基本的には同じような、別に、あまり気にならなかった。
 大人気コミックを映画化するわけだから、どんなものを作っても色々言われるのは宿命であるが、その割にはがんばっていると思う。気になったことは、原作そっくりのキャラクターたちが、最初は面白かったのだが、役者の力量のせいか、ごく一部は、演じているというよりコスプレ?と思えてしまったところがいただけない。
 もしごめんなさいを言っていたら、邪悪な21世紀にはなっていなかったという展開は、明らかに聖書的世界観をモチーフにしていると思われるが、やはり、人をひきつけるもの、説得力があるもの、というのは、聖書の中にあるのだな。
 満足度★★★★
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パコと魔法の絵本 [映画]

 毒々しいとも思える色使いとCGアニメとの融合、そして豪華な役者陣で話題となった「パコと魔法の絵本」。上映後は、かなり辛辣な評価も見聞きしたが、そのような評価がわからないわけでもない。というのが率直な感想。
 この色使いが苦手な人も多いと思うが、これは、これで面白いと思う。とにかくオリジナリティに溢れている。ストーリーもシンプルで良い。もっとシンプルでも良いかと思う。
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 この映画は、セリフもメイキャップも舞台劇なのだ。劇中劇ではあるが、全て舞台劇なのだ。あの色使いとCGを交えた演出を取り入れるために映画というスタイルとなったのだと思う。
 しかし、思いっきり子ども向けでよかったのではないだろうか。登場人物を、ヤクザとかオカマとかに設定して、無理やり大人にしかわからないギャグを取り入れた分だけまとまりがなくなってしまったように感じる。でも、思ったよりは楽しめた作品。
 満足度★★☆
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いま、会いにゆきます [映画]

 この映画は、劇場でも何回も見たし、DVDも買ってしまった。お気に入りの映画である。DVDを買った頃、見たがる娘に「六年生になったら見せてあげよう。」と何気なく言った言葉を、娘はしっかり覚えていて、約束通り親子で映画鑑賞。雨の季節に。
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何度見ても瑞々しい映画

 何度も見ているが、この映画、テンポもセリフも良くできている。映像の美しさ、演出、音楽も素晴らしい。改めて感心した。
 愛する夫と幼い息子を残して、妻の澪は28歳という若さでこの世を去った。一年後の雨の季節に再び戻ってくるという約束を残して。そして、その約束どおり、一年後の雨の日に、妻にそっくりな女性が二人の前に現われる…。というストーリー。
 この映画は雨が重要な役割を果たしているのだが、ところどころ、無理やり雨を降らせているのがバレバレのシーンがある。激しい雨が降っているのにあまりにも明るすぎるのだ。夏にロケが行なわれ、役者のスケジュールを考えればやむをえなかったのだろうが、完成度が高いだけに残念。
 満足度★★★★★
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山のあなた 徳市の恋 [映画]

 今年上半期、お騒がせしてしまった芸能人といえばSMAPの草なぎ君だが、彼の主演映画「山のあなた 徳市の恋」を見た。
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 この映画実に静かな映画だ。結論から言うと、私にはかなり退屈な映画だった。とにかく、ストーリーにメリハリがなく、ヒロインにも魅力を感じなかったので、感情移入できなかった。なんだか、川端康成の小説のようだ。私は川端康成は好きな作家だが、ストーリーが面白いと思ったことはない。尋常ではない文章の美しさで、文字を追ってしまうが、ストーーリーを追っているのではない。そんな風に作品を読ませるのは川端康成だけのように思う。 
 同じように、映像の美しさ、役者の演技でついつい見てしまったという感じ。しかし、按摩役の草なぎ君の演技は見事。同じ按摩役の加瀬亮もかなりの演技派で私は評価しているが、草なぎ君の演技力の圧勝だった。この草なぎ君なら、月影先生の猛特訓にも耐えて、北島マヤのようにヘレンケラーを演じられるかもしれない。
 満足度★★
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西の魔女が死んだ [映画]

 美しい映像とピアノの旋律が印象的な、少女の成長を描いた、ちょっとファンタジックな映画。きっと女性には大いに支持されると思われる。劇中のパンが美味しそうで、無性にパンが食べたくなる。
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 主人公のまいは中学校生活に馴染めず、母親の勧めもあって、田舎で暮らす英国人の祖母とともに生活を始める。なかなか自立できないまいに対して、おばあちゃんは寛容に受けとめ、まいの田舎暮らしが始まる。おばあちゃんは、実は自分は魔女の家系であるという秘密(?)をまいに告げ、魔女訓練と称したまいの成長が始まる。
 物語自体はとても静か。その中で少女の成長を穏やかに描いている。なかなか好感がもてる映画。驚くほどの急展開は何もないが、ラストも洒落ている。
 満足度★★★
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百万円と苦虫女 [映画]

 タナダユキという女性映画監督にちょっと興味があったので、「百万円と苦虫女」を見てみた。ほろ苦い青春映画といった感じ。
 就職できずにフリーターとして過ごしている21歳の鈴子は友人とルームシェアをして家を出る決心をするが、そこで思わぬトラブルに巻き込まれ警察沙汰になってしまう。家族からも厄介者扱いされる鈴子は百万円を貯めて旅に出ることに。
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苦虫を潰したような笑顔しか見せない鈴子の青春は…

 百万円が貯まれば、別の町へ移動して生きていく鈴子は、海へ、山へ、そして地方都市と転々としながら、色々な人たちとのふれあいを通して自分自身を取り戻してゆく。
 なかなか面白い設定でそこそこ楽しめた。ラストは好き嫌いがあると思うが、私は別に嫌いではない。
 満足度★★★
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